経営学では支配企業の戦略と一次元下の企業の戦略は異なります。
トップ支配企業は市場決定的戦略、それ以外の支配企業はキャッチアップ戦略、そしてその下になるとおおむね二ッチ戦略がとられます。
その大まかな分類の先はゲーム理論他の詳細な分析が必要になるようなので、実際運用者の方に聞くしかないでしょう。
ところで、企業というのは人格を付与された法人であり、私たち個人を意味する自然人とは異なるところが多いのですが、経営学そのものは社会学、心理学の研究から発展したものだから、これは個人に当てはまるものもあるのではないかなあと漠然と思えませんか?
保守本流は現在支配的戦略を取っています。会社のオーナーや著名人、大企業の従業員などのトップ所得層はこの保守本流の戦略の枠で自由に振る舞えます。
その次の所得層のミドルは保守本流の戦略に従うか、キャッチアップ的な戦略を選べます。
一番下では、二ッチ戦略を取った猛者がいくらか可能性がありますが、残りは従うかしかありません。
小泉自民党が支持層分析をしていたことが有名ですが、ネット社会が進んだ今では支持層分析はもっと徹底的でしょう。
実際、トップ所得層は起業や、クリエイティブな仕事、社会参画など、様々な面で強力な政治力があり、比較優位を持つでしょう。
ミドル所得層は結婚、教育の面で有意な政治力があり、比較優位を持つでしょう。
低所得層は、…どう社会参画すればいいんでしょうね?
儒を捨て老荘を拾う。
というのもどうかと思うし、ストア哲学や仏教哲学を持ち出すのも生意気ですしね。
漫画の悪役キャラみたいに社会参画すればよいのですかねえ。昔の任侠映画みたいに。
うーん。でも問題は現実と漫画では違いがあって、そんな行動をすれば自分が社会的に死んでしまう、かなあ…。