安倍政権が終わるまで書かないつもりでしたが、天皇陛下の戦争責任についての話題が出たので、少しだけ書くことにします。
韓国政府要人が天皇陛下に慰安婦の謝罪を要求したという報道があります。
与党と右翼は非難していますが、中道、左翼としたは、韓国で進む対日協力者の排斥を考えると、知日派が出したシグナルを見逃すわけにはいかないでしょう。
ここで、この韓国知日派の行動を理解できなければ、日本のパイプは韓国においても断絶するのは、まず明らかでしょう。
さて、慰安婦の問題です。
そもそも、これは、事実についてはどうでもよいのです。右翼が言うように無限歩譲って無敵の皇軍には慰安婦など必要なく、軍票できちんと支払いを行っていると認めたとしましょう。
それで、韓国が嘘の証言をしており、日本が陥れたということにしましょう。
そして、これを国際社会が是認しているわけです。
日本のどこにそれを覆す力があるというのでしょうか?
そして、無限歩譲らなければ、事実なわけです。
ともかく、日本人はこの問題が戦前大日本帝国の象徴であるということをまず第一に考えるべきです。
NHKが放送していた東京裁判のドキュメンタリーでは、天皇の戦争責任を問う可能性があったことを示唆していました。
これ以上のことを述べるには資料の裏付けが必要でしょうが、天皇陛下の戦争責任を問う声が東京裁判の時点であったことは、ファシズムを完全に信じ切ることができる日本人以外には認めることができる事実でしょう。
安倍晋三を中心とする、戦前における優性主義さえも語ることができるあの時代の落とし子にとって、この慰安婦に関する謝罪は、封印された天皇に関する全ての戦争責任の追及につながっていて、その先には日本人が本来背負うべき戦争責任の追求が待っているという自覚があるようです。
天皇陛下が罪を認めるということは戦前日本の完全否定を含んでおり、これが靖国参拝も辞さない右翼の心情を害するのでしょう。
天皇陛下が日本国の象徴であることは、憲法にも明記されており、GHQも認めていることです。ですが、韓国政府要人の非難に見えるように、そのこと自体が一つの重荷として日本人にのしかかってくる可能性はもはや否定できない事実として認めるべきでしょう。
事実、枢軸国の君主は全て追放されています。
ですが、国民の大半はそれにも関わらず、天皇を信任し、維持すると認めているのです。
で、ある以上、韓国知日派の要人がそのことを分からず、インタビューに応じるわけがありません。
ネットのニュース記事によると慰安婦について謝罪するのは『天皇陛下か日本の”首相”など』と明確に逃げ道を用意しています。
テレビを見ていると全く放送しないことが多いわけですが、これは、安倍内閣と世耕氏のメディアコントロールが完璧であることを感じさせます。
戦前も国内におけるメディアコントロールは完璧でした。ですが、起こったことはあれです。
この韓国要人の発言を取材した国がどこかを考える時、この完全無比な安倍晋三を中心とした旧時代の落とし子に対する包囲の固さと恐怖が見えてきます。
安倍内閣は明確に7月の選挙で敗れるべきです。
そもそも、来年はWW2の戦後75周年です。その式典の席にファシストの子孫が座ることはあり得ないことです。
ドナルド・トランプの晴れの舞台を、日本人の一政治闘争で汚すのは愚かしいことです。
そのような破滅的な出来事を回避するには、自民党の支持率が20%を割る必要があるのでしょう。
英国で選挙で勝敗が争点ではなく、どの程度の惨敗かが焦点だと日本のマスコミが自慢げに報道していましたが、まさしく、今度の選挙は安倍自民党の勝敗が争点ではなく、惨敗の程度が争点になるでしょう。
戦後民主主義を信奉する人間は、今回だけは、全て反自民党に回るべきでしょう。
そうでないならば、我々、日本人はあのWW2が正しいと言っているようなものだからです。
安倍内閣が50%の支持率を誇っていた時代ではありません。戦後民主主義の総決算を問われていると考えるべきでしょう。
もちろん、この記事は多分に安倍内閣を支持するなというプロパガンダ的主観は含まれています。
しかし、情勢を見れば明らかでしょう。
韓国は天皇陛下の戦争責任を問うており、ロシアは講和条約には二島返還では応じないといい、フランスでさえ本来、平和の祭典で、自国の権益であるオリンピックの東京開催を分かっていながらオリンピック関係者の逮捕命令を出しています。
これを考える時、日本が米国におけるドイツ系大統領である、ドナルド・トランプの足でまといとして集中砲火を浴びていることは明らかです。
戦後日本の生命を切り開くうえでも、この辺りで、戦前戦争協力者の一掃が必要ではないでしょうか?
これから、日本が何年経済大国でいることができるのか。そのことを考える時、愛国的な心情を持っていても非常な困難を感じるませんか?
AIが普及し、発展途上国の機械装備率は上昇傾向にあり、化学合成のデータベースは完成しつつあります。
天皇陛下の戦争責任が、日本人全体の戦争責任と直結しており、非常な苦しさを持つのは左翼、中道にとっても同じことでしょう。
しかし、日本はそれだけのことをしでかしたことは小学生でも知っており、枝野氏が発言したように、安倍総理の態度は小学六年生程度に見えます。
おそらく、それもメディアコントロールの一貫でもあるのでしょうが…。
政治家は腐敗している、騙しているとよく言います。しかし、戦前の大政翼賛会はその批判の先にあったものです。
腐敗や、女性問題、失言などよりも、致命的なことが世の中には時にあります。
長期にわたって戦争責任に向きあう努力が日本人に求められているのではないでしょうか。