さて、本当は政治については次の総裁選か米朝対話まで書く気はなかったのですが、いわゆるナマーギリー神のおつげのように、少し幻聴めいたものが聞こえたので、一応書くことにします。
最近の記事では安倍晋造首相を非難するようなことばかり書いてはいるのですが、その記事は前提条件として安倍晋造首相は極めて高度な内部政争と内政の巧者には違いないと確信した上で書いてはいます。
実際、安倍晋造首相本人が首相になって以降、靖国参拝を行なったことはないですし、アベノミクスのキャッチフレーズも、三大都市圏と薩長土肥に限ってはほぼ実現していると格言してもよいでしょう。
また、安倍晋造首相本人の血縁関係として吉田茂の人脈と岸伸介、極右の人脈を綺麗に使い分けているのも現実です。
更に、公明党を味方につけながら朝鮮系日本人(これは、少し差別的意味を含むかもしれませんが、ご容赦ください)を飴と鞭で完全に操作している手腕を見るにつけ関心はします。
さて、最近のニュースとして、安倍晋造首相は二階氏を中国政策の根幹に置きましたが、これも見事としかいいようがありません。二階氏を満足させながら米国の喚起を促し、次の総裁選を回避させる内部政争の華を見たような気はします。
また、平昌オリンピックに対する不参加への反対派の意見表明が安倍氏と連携したものならば、国内世論が韓国への不信感を89%も抱いている今、国内世論を満足させながら、韓国と北朝鮮の間に楔を打ちながら、日本の役割を果たした名手ともいえるでしょう。
ここまで、政治巧者の安倍晋造首相ではあるのですが、ただ、惜しむらくは、なぜ、総裁選を三期にしたのか、なぜ、旧戦犯の血を引く外交的に圧倒的に不利な条件の下、日本を危険な道に導くのか、それが不思議です。
確かに、対イスラム戦争までは米軍は10000を超える死者を出したのだから協力の必要があったのでしょうが、冷戦以降は地上戦は起こらない、民主主義国家同士は戦争しないという言説が、現実に近づいた今、米軍に協力することが対米外交上の意味を持つのか一度考えてみる必要もあるのかもしれません。
ただ、国際秩序の希求を行うということは日本国憲法にも記載されている当然のことであるので、国際紛争の解決の手段としての武力は永久にこれを放棄するとの憲法との矛盾上、国際平和の希求を行うために日本人が国際紛争の場に赴くことが既成事実化してしまった今、憲法について論議することは必要かもしれません。
これからの対イスラム戦争後の世界を考えると、核クラブを除く国々は困難な時代に生きていると実感する時代が来るのかもしれません。
安倍晋造首相の内部政治上の使い分けと、その負の血脈がその困難な時代の冷酷な国際政治によって破滅的な"外交"の失点にならないことを願いはしますが…。
自民党の総裁選か米朝対話が行われたら、非生産的で危険なことですが、もう少し誰にでもわかることを書いておくことにはします。
総裁選はどうなるのでしょうか。私に少しばかり聞こえてくる幻聴では、河野太郎とかこの文章を書いている途中で聞こえてきましたが。あの方、最近本当に外交で成果は上げていますが…。後は、小泉進次郎? それとも、やはり…、でしょうか? 自民党の党員ではないのであまりそこまでは書けないのですが…。
人間は神の力でもない限り生まれる場所は選べませんから…。
この混迷した時代に。