自民党大勝利

今回の選挙は当然のこととして自民党が勝利しました。
私は、戦犯の子孫である安倍氏に北朝鮮問題に取り組ませないように自民党が選挙勝利の調整をすると見ていたのですが、そんなことはありませんでしたね。
与党から滑り落ちた苦い経験が今回の大勝利に生きたようです。
さて、議席が3分の2を超えれば、憲法改正への道は開けます。これは戦後日本の右翼側の悲願であるわけですが、個人的には米軍の補助は憲法の国際平和の希求の文言でどうにでもなると思ってきたので特段の目新しさは無いわけですが、正式な軍として自衛隊が発足するとき、戦前のような地方ごとの軍人排出数とかの様々な利権とむき出しの権力を伴った競争が起こるのか、などと言った当然の疑念も湧きます。
他にも憲法改正については、生存権や労働三権などの改正が行われれば極めて微妙な問題になるのでは、とも感じます。
ともかく、右翼も左翼も冷戦構造が終わって9.11以後の世界構造も終わろうとしているというのは共同の問題意識として持っているはずですから、この時代を何とか切り抜けなければならないわけです。
まず、第一段階として安倍政権が北朝鮮問題を解決できるかが問題です。どこまでの範囲での解決が現時点での期待かよく覚えておくのもよいでしょう。
北朝鮮の核保有の容認は敗北だと感じていたことを忘れないことも私たち選挙民が下した投票の結果を受け止める時、大事なこととなるかもしれません。
また、もし、安倍政権が北朝鮮問題を解決した場合でも、次世代の首相候補として、安倍家、岸家を筆頭とするいわいる戦犯政治家が生き残ることとなった場合、その時も私たち有権者は選挙の審判についてよく考えなければなりません。
なぜなら、私たちが労働によって彼らが次世代の指導者として振る舞うために必要な戦勝国の歓心を支払わなければならないからです。
後、20年、30年。私たち日本人は気軽に日本の研究成果を公開しながら現行の貿易黒字規模を維持する必要に迫られます。
後、4半世紀も日本は技術革新の中核でいられるのでしょうか?
それは、現場の人間にしかわからないことでしょうが…。
自民党の勝利は頼るべき野党が見当たらない昨今当然のことですが、私たちが安倍政権の維持を望んだ以上、その不利益も私たち自身が負わねばなりません。
1942年の翼賛選挙でも私たちの祖先は戦争賛成の票を投じ、その責任はその子孫である我々日本人の全てに及んでいるわけです。
もちろんあのようなインチキ選挙と今回の選挙を一緒にするつもりはありませんが、あのインチキ選挙でさえ国民に責任が及んだことを忘れるべきではありません。
…もし、憲法改正があるのなら、週休3日制の制定とか決まらないかなあー。どうだかなあー。3日休みがあればなあー。
ちなみに散々書きましたが、自分小選挙区は自民党に入れてしまいました。安倍政権以外なら自民党でもいいかなあって思う人間って、弱虫だなあー。
さて、今回の選挙ですが、前述したきれいごとを完全に無視してしまうと、小池=東京都民=旧幕府側と安倍=薩長土肥=維新側の戦いと見えまして、その結果は余りに空しいものでしたね…。
もう後は、薩長土肥に抵抗できるのは、信長家臣団の名古屋閥くらいですかねえ?
というか、そんな時代なのに、維新が成し遂げた韓国併合や征韓論の歴史そのものを葬るしかなさそうな北朝鮮の台頭…。
空しい、空しすぎる…。
維新って、徳川時代って、いったい何だったのか…。
おーい、竜馬、教えてー。

唯一無罪な維新の大物