歴史と清算-親米極右以外の排除-

2017年もまた靖国神社への大臣の参拝が行われました。
思想信条の自由がありますし、戦前のファシズムは、普通選挙下で起こった市民にも責任がある戦争ですから、戦後決して親米をゆるがせなかった自民党としては、支持者と勝利を分かち合いたいのだとは感じます。
しかし、靖国神社への参拝は核なき平和を目指して対日融和外交を組み入れたオバマ政権が代表していた民主党外交とも、ドイツ系の血を引きヨーロッパの真の融和に興味がある共和党を代表するトランプ外交にも足かせでしかないのでは? と感じます。
太平洋戦争の修正主義は、軍事プレゼンスが下落傾向にある日本外交の選択肢を狭める悪手のように思えます。
プロの政治家がその辺を意識していないはずがないので、結局戦後の日本社会の厳しい競争で戦前のアッパークラスが勝利して、その子孫が多数派に届きつつあるという前兆なのかもしれません。
江戸時代に源平合戦から続く地域の名族が興廃を分ちたのと同様に現代も江戸、明治から続く武士の家系が興廃を分かつ時代が来たのかもしれません。
私の祖先は武士でもないですし、その辺りは気楽にスイスイスーダララッタという感じですが。
結局、靖国神社は戦争の反省が足りないような感じを与えてしまうのが問題なのかなあ?
それにしても、靖国神社は呪われているような気がする。野党時代に参拝した谷垣氏は大けがをしたし、稲田氏は不祥事で大臣を辞任するし…。
太平洋戦争の英霊と歴代天皇家のA級戦犯と過度の歴史修正主義者への怒りのせい、なのでしょうか? …うーむ、しかし、極右の元戦犯擁護者たちは、将来の国際化を見据えながらも、元戦犯の血筋を自分たちで引き受ける気があるのでしょうか?
実際、元戦犯の血筋を混ぜると国際結婚が難しくなるような…。
血の因習と歴史の重み、清算の難しさを非常に感じます。
私も親米を表明するために自民党に入れたいのですが、元A級戦犯の責任などは負いかねます。
責任ある右派、中道の親米支持者の受け皿があればとは思います。
元戦犯は故郷の出来人や、華族が入っているのが複雑ですね。下のは故郷の元戦犯の著作ですが…。

故郷の罪人にして出来人