新しい世界-核ギャップ-

保守派として知られた安倍晋三が首相として安定政権が安定支持率を保持しています。
これは国内的には戦後民主主義の清算ということでしょう。国外的にもオバマ大統領の広島訪問、安倍首相の真珠湾訪問が行われ、敗戦国としての日本の歴史は一つの分水嶺を超えたと言えるでしょう。
これは、戦後レジームと冷戦レジームの決算であり、日本国としては一息入れてホッとできる出来事ではあります。
私個人的には将来の日本の圧迫状況を考えると、A級戦犯だけは、日本史を破滅させた象徴として残しておくべきだとは思いますが、その国内的な政治誘因をのぞけば日本外交はついに一つの一里塚を築いたのだと感じます。
ところで、戦後レジームと冷戦レジームの決算にある新時代とはどのようなものでしょうか?
冷戦レジームが終わるということは、大国同士の影響力保持のための融和政策が終わるということです。
まず、安全保障理事会(パーマネントコンシェル)の構成国の国益と、他の国家の国益との明確な期待のギャップが起こるでしょう。
このギャップの出元を探ると、結局は力の論理に行き当たります。つまり核ギャップです。
5大国とイスラエル、インド、パキスタン、そして認めるのが困難ですが、北朝鮮が核を保有しており、核クラブを形成しています。
この核クラブ同士には確かに国力の差と国益の衝突がありますが、互いに核戦争だけは避けるはずです。
そうなると、この9つの大国の国益を充足させるために他の国々は多少の犠牲を払う必要が出てくるでしょう。
この核クラブに次いで、核保有技術を保持した国々があり、スウェーデンを筆頭に日本もここに入ると言われていますが、どうなのでしょうか?
北朝鮮の米国への暴言広報を見ながら、笑っていません?
米朝和解が成功すると、北の将軍様はここ笑って許してくれるんでしょうか?
自民党政権は近年になってようやく在日朝鮮人の特恵待遇をはく奪しましたが、あまりに遅すぎてあまりに時期が悪すぎた、と言われてしまうかもしれませんね。
5大国を敵に回して核武装を主張する超保守派をのぞいては在日朝鮮人の批判は控えた方がいい時代なのかも…。
北朝鮮が東京に核を打ち込んで自滅することを祈ります!

SF