機動戦士ガンダムの世界ではスペースコロニーの政治勢力ジオン公国が独立するところから始まります。
ミノフスキー粒子が散布されて核抑止力が無効化された状態で巨大ロボットが主戦力になる連邦とジオンの戦いが切って落とされるわけです。
うーん、ガンダム登場のための舞台装置はよく練られていますね。
政治力学から見て、ジオンの速攻と、コロニー落としによる戦局の打開はコロニー側の唯一の想起勝利に向けた生存戦略であるように見えます。
核兵器が使えない状況で、メガ、ギガ単位のエネルギー量を生み出せる必勝の質量兵器は極めて強力で、ジャブローが壊滅していたならジオン公国の勝利は確実という情勢でした。
ですが、結局、ジャブローは無事、ジオン公国は早期戦勝の道を絶たれ、そのまま、うやむやのうちによくわからない(というかそこが見どころなのですが…)消耗戦に突入し、敗戦を迎えたわけです。
ギレンの野望とかやったことがあるなら分かりますが、ともかく連邦軍は地球を持っているわけですから、早期占領ができない限り生産力で必ず負けてしまうわけなのですが、この消耗戦をジオン公国が回避する方法は無かったのでしょうか?
ドイツの例を見ればわかりますが、秘密兵器の逐次投入はまず、タブーですねえ。
まあ、赤い彗星とザビ家の俊英を戦場の周密地帯に新兵器と共に集中投下し、戦線の打開を図る、とかが妥当な作戦だったのかもしれません。
個人的には全コロニーの守備を捨てて、有意なうちに全線力を地球圏の制圧に当てればひょっとすれば勝機があったのかも、とか考えますが…。
ジーク・ジオン!