中国の鄭の国はかつて斉と楚に囲まれて従属、叛乱を繰り返していたそうです。
欧州でもローマ帝国とパルティアに挟まれたアルメニアは従属、叛乱の決断を迫られていました。
中世ヨーロッパでも強力な王権が育たなかったイタリアは、神聖ローマ帝国とフランス王国に挟まれ、外交的困難を常に抱えていました。
冷戦期の日本は、西側諸国に付きながら、共産圏にもパイプを持とうと様々なアプローチを行っていました。
では、現在ではどうでしょうか?
日本は黄色人種の東洋国家でありながら、アメリカ合衆国の経済圏に組み込まれています。片や、かつて侵略を行った中華人民共和国は昨今発展目覚ましいです。
よく考えてみると、日本は極東のパワーバランスの危ないシーソーゲームに組み込まれているように見えます。
かつての古代の超大国とは違い、核戦力が存在する今、核保有国以上の大国が国民の審判にともなう一時的な僅かな混乱を除いて、歴史を定めるような衰退を起こすことはないでしょう。
日本はかつての侵略と戦争の道を思い返すに、超大国に匹敵する戦力を持つ可能性はほぼ皆無です。
そうである以上、政治力学と歴史を見るに、日本も従属と国際社会の処世術の使い分けをしながら、何とか国家の命脈を保つのが最大目標となるでしょう。
ところで、超大国同士の政治力学をすり抜けて滅亡を回避できた国は、中国以外にあった、かなあ…?
なんとなく絶望的な気分になりますね!
まあ、でも、後しばらくは大丈夫な気もしますし、とやかく分析する前に勉強して仕事して、国民生活を充実させましょう。